青森県が生産量日本一を誇るリンゴに関して、もしかすると“この下敷き”をご存じの人も多いかもしれません。リンゴについて学べる下敷きです。
半世紀の歴史を持つとされるこの下敷き。2024年に制作した団体が、初めて無償で交付する取り組みを始めました。
初めて無償交付される『青森りんご下敷き』
リンゴの下敷きを配る小学校の先生
「青森市の勉強でもちろんリンゴを勉強をしていく時に、この下敷きが役に立ってくれます。これを今配ります」
青森市の小学校で15日に児童に配られたのが青森りんご下敷き。県内で生産されている主要なリンゴについて、わかりやすく掲載されています。
児童は
「(リンゴの)種類がわかってうれしいです」
「どうやってできるのか知らなかったから、この下敷きで知れてうれしかったです」
「世界一とか、大きいので食べてみたい!」
「この全種類食べられるようにがんばる!」
児童たちは、初めて見る品種や生産の仕組みなどを、さっそく興味深そうに学んでいました。
青森市立大野小学校 柳谷千聖教諭
「自慢できる青森県のものはリンゴなんだよと、子どもたちにも下敷きをもとに学んでいってもらいたい」
あなたは知ってる?『青森りんご下敷き』 町で調査してみた!
河村庸市キャスター
「この青森りんご下敷き。どのくらいの人が知っているんでしょうか?」
藤崎町出身者(左)と黒石市出身者(右)
Q.もらったことありますか?
「はい、あります」
Q.何年生くらいの時に?
「小2とかですね。なつかしいです」
平川市出身者
「多分小学校くらい(にもらいました)」
青森市出身者
「(もらったのは)小学校くらいです。使いました」
「使ったことあると思います」
青森市出身の60代男性
「多分中学校とか高校の頃、学校でもらったことが一回二回あると思います。昭和50年前後だと思います」
調査では青森県民のほとんど、誰もが知っていたこの『青森りんご下敷き』。一体、いつから、どのような理由で制作が始まったものなのでしょうか?下敷きに書かれていた「県りんご対策協議会」に取材に向かいました―。
最古の『りんご下敷き』は昭和40年代!? 下敷きの制作元を取材!
制作している県りんご対策協議会によりますと、記録がなく正確な年はわかりませんが、みかんなど他の果物の豊作や、バナナ輸入自由化による影響で、リンゴの価格が暴落し、PRの必要性が高まった昭和40年代に制作が始まったと考えられているといいます。
青森県りんご対策協議会 高澤至事務局長
「地元の子どもたちに楽しいイメージでリンゴの知識を持ってもらいたい。品種ごとの特徴とか、それぞれについて楽しみながら知ってもらう目的で制作しだしたと思います」
協議会に残る最も古い下敷きは、昭和40年代のものと見られています。主要なリンゴを並べて1枚の写真に映したシンプルな作りです。その後、下敷きはよりわかりやすく進化を遂げていきます。
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