奈良の唐招提寺では伝統行事「うちわまき」に向け、ハート形のうちわ作りが大詰めを迎えています。

 ハートの形をした愛くるしいうちわ。「宝扇」とも呼ばれているこのうちわは、鎌倉時代に唐招提寺を再興した覚盛上人が蚊も殺さなかった故事にちなんで、蚊をはらううちわを霊前に供えたのが始まりとされています。寺の職員らが経典を書いた和紙を竹の骨格に貼り、「帽子」や「はかま」と呼ばれる飾りをつけていきます。

 5月19日の「うちわまき」では、200本のうちわが境内の鼓楼からまかれる予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。