北海道北部の幌加内町の朱鞠内湖で、釣り人がクマに襲われて死亡した事故から、14日で1年です。
 朱鞠内湖の湖畔では、クマの出没を想定した訓練が行われました。

 14日午前9時、朱鞠内湖の湖畔で幌加内町や警察などの関係者が黙とうを行いました。
 朱鞠内湖では1年前、渡し船で湖の東側に渡り、1人で釣りをしていた54歳の男性がクマに襲われて死亡しました。
 湖畔で遊漁事業を営むNPO法人は、電気柵や監視カメラを設置したほか、訪れる人に鈴やクマよけスプレーを持参するなど「朱鞠内ルール」の徹底を呼びかけています。

 14日に実施された訓練では、クマの出没を想定して、対策本部設置などの手順を確認しました。
 また、近くのキャンプ場では、赤外線カメラなどを搭載したドローンでクマを捜索し、ハンターが現地に向かう訓練も行われました。

幌加内町 細川雅弘町長
「きょうの訓練、そういったものも積み上げながら実績を作って、より安全で安心なフィールドを作り上げていきたい」

 幌加内町は、朱鞠内湖を訪れる人に対し、食料を袋に入れて匂いを漏らさないなど、クマを寄せつけない行動をとるよう呼びかけています。

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