熊本市議会議員の田尻善裕(たじり よしひろ)被告(60)が申し立てていた異議を、最高裁判所が棄却しました。有罪が確定して、田尻被告は議員を失職しました。
田尻善裕被告は、去年(2023年)4月の熊本市議選で、自身への投票を呼び掛ける違法な文書を配ったなどとして、公職選挙法違反の罪に問われていました。
1審と2審は、田尻被告の訴えを認めずに有罪判決を言い渡し、最高裁も4月22日付で田尻被告の上告を棄却する決定を出しましたが、田尻被告側は、この決定に異議を申し立てていました。
この異議について最高裁第2小法廷は5月10日付で棄却しました。
これにより公民権停止5年が付いた罰金30万円の有罪判決が確定し、田尻被告は熊本市議の立場を失いました。
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