熊本市内から車で約2時間。メイドというイメージとまったく結び付かない閑静な場所に看板が…。

リポーター「え?『ようこそめいどサロン』だって、民家だよ!?」

看板には『ようこそ めいどサロン』の文字が…

熊本県天草市倉岳町棚底にある一軒家。出迎えてくれたのは割烹着を着たマダムです。

リポーター「『めいどサロン』ってちょっとイメージと違ったのですけど」

めいどサロン たなそこ吉野屋 木崎眞美子さん「“冥土(めいど)に近い”我々が、おもてなしをするという所なんですよ」

リポーター「あー!冥土に近い!非常に、リアクションしづらいっすね!(笑)」


ここは、地元の60代から70代を中心にしたメンバーが、地域のために何かしたいと開設した場所だそう。

笑顔が素敵で冥土に近いなんて思えません(笑)

目玉は一風変わったおもてなし。

眞美子さん「メイド イン 倉岳の食材で、もてなすということ。あともう一つは冥土の土産作りです。ここで楽しみを作ろうという」

ーー開設して何年?
「9年目!」

木崎マチ子さん「冥土に近くなってきたね(笑)」

こちらでは “冥土の土産作り” と称して、二つの体験ツアーが実施されています。せっかくなので体験することに。

冥土の生活を再現して予行練習!?

1つ目の体験ツアーは「よかとこ巡りツアー」。

名所巡り出発前に行うのが、ここでの呼び名『戒名(かいみょう)』ならぬ『改名(かいみょう)』決め。

リポーターは名前の「洋平(ようへい)」から取って『ぺえ兄ちゃん』に決定!

マチ子さん「いいですねー」
ぺえ兄ちゃん「ありがとうございます!」


もう一つが『極楽ばし』という約50cmはありそうな長い箸を使った儀式。冥土では、これを使って料理を食べ合うと言われているそう。郷土料理の「しただご」でリポーターも儀式の予行練習に挑戦しました。

料理を渡すお相手は『ピーコ』こと木崎マチ子さん。

ぺえ兄ちゃん「はははははは!なんだこの不思議な感じ!」

続いては、ぺえ兄ちゃんも挑戦です。
ぺえ兄ちゃん「ピーコちゃん!ピーコちゃん!ピーコちゃん!おいしいー!」
ピーコ(マチ子)さん「おいしいねー!落とさんでよかったー!」

名所巡り

準備が整ったところで、地元民だから知っている名所を、番頭の田中隆光さんにガイドしてもらいました。

案内されたのは、家を囲む石垣。

実はこれ、地元の人もいつできたものか分からないしろものなんです。このツアーでは知る人ぞ知る名所として案内しているんですが…。

田中隆光さん「風除けのための石垣を家の周りに積んだ。だろう…という話しを私は信じております」

ぺえ兄ちゃん「なんすかそれ!(笑)」

諸説あるようです(笑)

全て石だけで作られていて、3m以上の高さのものも!

ぺえ兄ちゃん「昔の人かっこいい。現代人には無理かもしれないですよね」

名所を巡ったところで続いては、楽しくておいしい体験ツアーへ。

おいしくて楽しい!野草探し

続いてガイドは『まみこっぱ』こと眞美子さん。オススメの野草スポットに向かいます。

ここで野草の楽しみ方のポイントを2つ紹介。まず収穫は「野草を爪で触り、柔らかい部分の茎を折る」のがコツ。さっそく収穫してみました。

ぺえ兄ちゃん「あ、いけそうと思ったときパキっと折るのね」

そしてポイントその2は、嗅覚を使うこと。

ぺえ兄ちゃん「うお!ほほほほほ!」

一体どんな匂いだったの…ぺえ兄ちゃん

天ぷらにするとおいしい、新芽の付いた葛(くず)など1時間足らずで8種類の野草を収穫しました。

ぺえ兄ちゃん「おもしろい、宝探し感覚ですよね」

そしてこれからがこのツアーの醍醐味!獲ってきた野草を天ぷらにしていきます。

ぺえ兄ちゃん「お腹空いてきた!」


めいどさん手作りのお昼ご飯でおもてなし。

参加者も、おにぎりなどを手伝います。みんなで協力しながら食事を作りあげるのも、魅力の一つです。

準備が整ったところで、獲れたての『葛の芽の天ぷら』をいただきます。

ぺえ兄ちゃん「んー!衣がサクッといくんですけど、中はちょっとトロっとした、ほろ苦さと甘みが広がる。うまいです」

ここでツアーも終わり…と思いきや、ピーコさんが出てきて始まったのは…謎のお芝居!?

運良く見られたサプライズショー!

ピーコ(マチ子)さん「あら、こんにちは!」

運が良ければ見られるという、サプライズショーの開幕です!登場したのはピーコさんと隆光さん、そして…。

現れたのはイノシシの親子(?)

隆光さんがイノシシ退治をするようです。

隆光さん「イノシシ、イノシシこっちこっち!せーの(プー)」

ピーコさん「(隆光さん)えらい強がるが 屁は小まんかな!!=(ツッコミ)※意味=強がった割に屁が小さいやないかい!」

ぺえ兄ちゃん「(拍手)役者さんですね、みなさん!ビックリするぐらい下ネタだった!ははははは(笑)」

こうした手作りのおもてなしが楽しめるツアー。「よかとこ巡りツアー」も「野草収穫ツアー」もお昼ご飯付きで5人から参加できます。(※ツアーは完全予約制)

まみこっぱ(眞美子)さん「私たちが楽しもうとやっているので、それがみなさんに伝わればいいなと。冥土の土産作りができましたね」

ぺえ兄ちゃん「もうちょっと冥土には行きたくんだけど僕は(笑) でも本当に、こんな素晴らしい場所があり、素晴らしい人たちが居るというのは、みんなにお伝えしたいですね」「元気でいてくださいね、みなさんもまだまだ!」

ピーコさん「やさしいお言葉ありがとうございます」

ぺえ兄ちゃん「ピーコさんはあと50年ぐらいやると思う(笑)」

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