1月1日に発生した能登半島地震について、政府の地震調査委員会は13日、能登半島西岸から北東沖にかけて連なる複数の活断層が活動したと結論付けました。

能登半島沖では、東西およそ150キロにわたる活断層帯の存在が知られていて、門前沖・猿山沖・輪島沖・珠洲沖といった4つの「セグメント」に分けられています。元日の能登半島地震ではこれらのセグメントが連動した可能性が指摘されていました。

産業技術総合研究所が、船から音波を出して海底の地形を調べる調査を行い、2007年の能登半島地震後のデータと比較したところ、いずれのセグメントでも陸側が最大で3~4メートル隆起したことが確認されました。

地震調査委員会の平田直委員長は「まさに活断層があると思っていた所で、海底が変化している。能登半島の西の海岸から佐渡の間くらいまでの範囲が地下で破壊されたのは間違いない」と述べました。

一方で、今後も地震が発生する可能性があるかについて、平田委員長は「平行した断層は地下にもたくさんある。1~2キロずれた所でM6を超えるような地震が起きる可能性はまだ十分ある」と述べ、今後も強い揺れや津波を伴う地震に注意を呼びかけました。

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