太平洋戦争の映像を分析している大分の市民グループが、戦艦「大和」の初のカラー映像を確認し公開しました。鹿児島沖で沈没する2時間前の映像とみられています。

映像は1945年、アメリカ軍の攻撃を受ける戦艦大和です。大和のカラー映像が確認されたのは初めてです。

アメリカ国立公文書館から太平洋戦争の映像を入手し、撮影場所や日時の特定などを進めている大分県の市民グループ「豊の国宇佐市塾」が、新たに17点の映像を公開しました。

世界最大の46センチ砲を備えた戦艦大和は、当時「世界最強」といわれていました。終戦の年の1945年4月7日、沖縄に向かう途中、アメリカ軍機の攻撃を受け、南さつま市坊ノ岬沖で沈没しました。乗組員3332人のうち、生き残ったのはわずか276人です。

今回、沈没の2時間前、鹿児島沖で攻撃を受ける日本艦隊の様子も公開されました。円形に取り囲まれた輪形陣の真ん中に位置するのが大和とみられ、攻撃をうけ、対空砲火を発砲する様子も確認できます。

市民団体は「大和の映像の発見で1つの成果が達成できた。さらに大きく映った映像を探したい」と話しています。

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