日本古来の「たたら製鉄」の体験会が広島県庄原市で開かれました。

庄原市の国営備北丘陵公園では、たたら製鉄の技術を守り伝えようと、開園以来、毎年、体験会を開いていて、30回目のことしはおよそ140人が参加しました。

参加者は粘土で作った2つの炉に砂鉄と木炭をスコップで投入。「ふいご」を使って空気を送り込むことで、炉の中をおよそ1300度の高温にし、砂鉄を溶かしていきました。投入した砂鉄の量は360キロ、木炭は540キロに達します。

参加者
「初めての体験で、すごくワクワクしています。顔が熱いです(笑)」

たたら製鉄の指導者 堀尾薫さん
「先人の創意工夫した知恵を自分の肌身で感じ取って」

火を入れてから、10時間半。炉を解体すると、真っ赤に熱せられた「ケラ」と呼ばれる鉄の塊が姿を現しました。2つの炉で合わせて63キロのケラが出来たということです。

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