全国的に大量発生しているカメムシです。

岡山県は5月10日、モモやナシなどの農作物に被害を及ぼす「果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ)」が5月から7月にかけて大量に発生するとして、病害虫発生予察注意報を発表しました。県内の農家に対して、防除対策などを呼びかけています。

室内でカメムシ踏んじゃった...どうすればいいの?

ところで、このカメムシの「臭い」について、RSK山陽放送報道部の新人記者も悩んでいました。

「室内でカメムシを踏んづけてしまって、かれこれ1か月も臭いがとれないんですけど…」

そ、それは気の毒過ぎる!どうにかならぬか。害虫対策などを専門としている岡山市北区の東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「臭いが取れないのは、『臭いのもと』が取れていないことが一番だと思います」

ー消臭スプレーや芳香剤も大量に使ってみましたがダメだったそうです。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「芳香剤は逆効果です。芳香剤は『より強いにおいで、臭いにおいを覆い隠してしまう』というものなので、種類によっては『よりにおいが際立ったり』『そのにおいを記憶してしまうことで、芳香剤のにおい=カメムシのにおいと錯覚してしまう』ことがあります」

「消臭剤も、その臭いに対応しているものでないと効果はありません。後はもう、割り切ってリンゴのにおいに近い芳香剤を使って、自分に『これはリンゴのにおい、カメムシじゃない』と言い聞かせるかですね」

「カメムシの臭いは、パクチーやリンゴのにおいと同じようなものを含みます。脳に錯覚させたら勝ちです」

ーそれができる人は少ないと思います。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「カメムシを踏んづけてしまって、すぐ気づいて対処できればいいですが、気づかず塗りたくると最悪です」

「まず臭いの元を断つこと」

「臭いの元を断つ!」いったどうすりゃええん?

ならば一体、どのようにして臭いの元を絶つことが出来るのでしょうか?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「床の材質によっては、洗剤や油は使いにくいこともあると思いますが、『洗剤やアルコールを含ませた布でポンポンやる』+『臭いところにアイロンやドライヤーで熱をかける』『上手に空気交換をする』というのでだいぶ和らぎます」

「とはいえしばらく臭いですが。すぐには消えなくても、だいぶ時間の短縮はできると思います」

【東洋産業 大野竜徳さんのプロフィール】
東洋産業株式会社 技術部 研究室 室長 
2000年3月 岡山県立岡山大安寺高等学校普通科卒業
2004年3月  岡山大学農学部総合農業科学科卒業 
2006年3月  岡山大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了

中四国、関西を中心に様々な現場、一般家庭への調査、駆除(ウイルスから大型生物まで)、異物検査、文化財保護などの分野で活躍中。  

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