北海道上川地方に住む60代の男性が、SNSで知り合ったオーストリア在住の日本人女性を名乗る人物から、「私の財産をチャリティーとして寄付したい」などと言われ、言葉巧みに配送料などを要求されるなどして、あわせて80万円を騙し取られていたことがわかりました。

 警察によりますと、北海道上川地方に住む60代の男性は、今年3月、インターネットの交流サイト、フェイスブックで、オーストリア在住の日本人女性をかたる人物とで知り合いました。

 その後、この女性とやりとりを続けるなかで、
「私はがんで入院し動けないが、私の財産を日本赤十字社にチャリティーとして寄付したい」
「ただ、全財産が入っている荷物を税関で差し押さえられているので、手助けして欲しい」などと、女性から相談されました。

 さらに、「あなたの自宅に、荷物を送るので、受け取って欲しいが、荷物の配送料を払う必要がある」
「財産のうちは30パーセントはあなたに渡す」などと言われたため、60代の男性は、女性に指定された口座に、
2回にわたり、あわせておよそ80万円を振り込みました。

 ところが、女性からさらに支払いを要求されたため、不審に思い警察に相談したところ、騙されていたことがわかりました。
 フェイスブックのプロフィールは、架空の内容だったとみられています。

警察は、「SNSで知り合った相手おから、現金を要求された場合は、詐欺を疑い、警察相談電話「#09110」に相談するよう、呼びかけています。

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