長野市では初めてとなるワインの醸造所が完成し、10日、お披露目されました。

宮入キャスター:
「長野市篠ノ井に完成しました『有旅(うたび)ワイナリー』です。この場所ご覧ください。実は見晴らしのいい高台にあるんです。このワインの醸造所、長野市では初めてとなります」

10日に開かれた有旅ワイナリーの竣工式には、自治体としてワイン特区に名乗りを上げている長野市の荻原健司市長や、関係者が出席して完成を祝いました。

有旅ワイナリー代表 田中啓(たなかけい)さん:
「とにかく私は良いものをつくることに専念して、人生をかけてここまでやっていますので、一切妥協しないワインをこれから作っていきたいと思います」

有旅ワイナリーの田中啓さんは長野市の出身で、東京や軽井沢の有名ホテルなどでソムリエとして働いていましたが、8年前に仕事を辞めてUターン。

ブドウ栽培からワインを作りたいとの強い思いがありました。

2年前の秋、ニュースワイドの取材に…

田中さん:
「自分のこだわりというのを貫いたワインを作りたいなと」
「最高品質を目指せるワインを作ってお客様に驚いてもらう。私の一番やりたいことです」

念願だったワイナリーの完成の日を迎え、田中さんの夢はさらに広がります。

田中さん:
「自分のこだわりも含め、長野ワインがさらに世界に注目されるように力を注いでいきたいと思います」

有旅ワイナリーの完成は、ワインの産地化を目指す長野市にとっても、県全体にとっても、大きな一歩です。

県ワイン協会・武田晃(たけだこう)理事長:
「長野市にワイナリーがなかったということが協会としてもネックになっていた」
「ようやくイベントとかツーリズムとかができると思いますので」

県ワイン協会の理事長で、ワイナリーの設立を応援してきた、たかやしろワイナリーの武田晃さんは、田中さんの背中をさらに後押しします。

武田さん:
「おいしいって言われるワインを作っていただいて、彼だったら大丈夫だと思いますので、まずは長野の地においしいワインを提供していただきたい」

9月に行われる最初の醸造に向けて、まずはブドウ栽培に専念するという田中さん。

有旅ワイナリーでは、収穫祭などのイベントを開催しながら、地元を盛り上げていきたいということです。

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