使用済みの食用油を利用して二酸化炭素の排出削減につなげるプロジェクトが長崎県大村市から始まりました。

国内で一年間に家庭から出る使用済み食用油9.6万トンのうち96%がゴミとなっています。

田中鉄工 末吉文晴代表取締役社長:
「地域の家庭や飲食店から発生する廃食油をその地域の誰もが利用する道路や歩道の舗装材料として利活用する」
※田中鉄工の「鉄」は「金に矢」

「ロード」と「ローカル」をかけ合わせた「Roa(d)cal SDGsプロジェクト」佐賀県に本社があるアスファルトプラントメーカー・田中鉄工が立ち上げました。

田中鉄工では道路の舗装材となるアスファルトなどを製造していてその燃料として重油に植物由来の食用油を混ぜることで二酸化炭素の排出量を減らすことにつなげています。

全国に先駆けてことし1月から大村市の小売店などに回収ボックスを設置し、市民から使用済み食用油を集めています。

末吉社長:
「この循環モデルを通じて、地域のローカルSDGs、ひいてはこの業界のカーボンニュートラルを達成します」

田中鉄工では、国内のアスファルト合材工場から出るCO2量を2030年までに半減させる目標で、今後、プロジェクトを全国に拡げていく方針です。

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