多くの人たちを悩ませてきたスギ花粉の飛散は、もう少しでおさまるとみられますが、花粉症の原因となる花粉は、スギだけではありません。スギの次に来る花粉症は?そして、この花粉症の人は、ある食べ物に注意が必要です。

次は「カモガヤ」

仙台市青葉区川平にある、川平耳鼻咽喉科クリニック高橋薫院長です。スギ花粉の飛散が終わっても油断できないと話します。

川平耳鼻咽喉科クリニック 高橋薫院長

川平耳鼻咽喉科クリニック 高橋薫院長:
「次はカモガヤの花粉症が来ます。東北ではカモガヤのピークは5月中旬から6月頃にかけてみられます。(Q.この辺でも見られますか?)近くの公園とかそういう所でよくみられる。お子さんが公園で遊んだりした時、鼻水が出たりするのはカモガヤの影響」

カモガヤは、イネ科の植物で成長するとおよそ1メートルくらいの高さになります。カモガヤとスギ花粉の飛散する距離には大きな違いがあります。

川平耳鼻咽喉科クリニック 高橋薫院長:
「(スギ花粉は)飛散距離は長く、数百キロ飛ぶが、カモガヤはスギに比べて飛散距離が短く、数百メートルくらいしか飛びません。飛散距離が短いので、そこに近づかないことで、花粉の症状が抑えられる」

カモガヤ花粉症の人、ある食べ物に注意!

ところで、高橋院長、カモガヤ花粉症の人は、食べ物に注意が必要だといいます。

それは、夏に旬を迎えるスイカやメロンです。

川平耳鼻咽喉科クリニック 高橋薫院長:
「カモガヤ花粉症の方に口腔アレルギー症候群をもつ方が多くて、カモガヤの抗原とスイカやメロンの抗原には同じ共通のタンパクがあり、(スイカやメロンを食べると)喉の痒みがひどくなったり、口の中が腫れぼったくなったりしますので、ひどいと呼吸が苦しいとかゼーゼーする方もいます」

このアレルギー症状は、カモガヤの花粉に含まれるタンパク質成分と同じものがウリ科のスイカやメロンにも含まれているために起きます。

クリニックでは、患者の数がゴールデンウィーク明けから増えるということで、スギ花粉のシーズンが終わっても症状が治まらない方は、注意が必要だとしています。

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