のと鉄道が全線再開し、桜が満開となった能登鹿島駅=ドローンから桜井泰撮影

 石川県穴水町の桜の名所、のと鉄道能登鹿島駅の線路沿いのソメイヨシノ約100本が満開となり、駅を春色に染めている。  1932(昭和7)年、旧国鉄七尾線の開通を記念し、住民がソメイヨシノを植樹したのが始まり。ホームを包み込むように枝を伸ばす「桜のトンネル」で知られ「能登さくら駅」の愛称で親しまれている。隣接地では町がシダレザクラの植樹を進めている。  2007年の能登半島地震直後は開花が2割ほどにとどまったというが、今回は例年と変わりなく花を咲かせた。  のと鉄道は6日、全線で運行を再開。列車の通過時間帯には桜とのコラボを写真に収めようと、カメラを構えた人たちが駅ホームを埋め尽くす。乗客は桜と眼下の穴水湾が織りなす絶景を車窓から満喫できる。  家族で訪れた石川県七尾市小丸山小4年の直江結梅さん(9)は「地震で列車がなくなっちゃうと心配だったけど、再開してよかった。桜はモコモコしてきれい。元気100倍になった」と笑顔だった。(小林大晃) 

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