石川県七尾市と穴水町を結ぶ奥能登の足「のと鉄道」が4月6日、能登半島地震から3か月あまりがたち、全線が開通しました。

早朝、穴水駅からの1番列車出発のセレモニーをお父さんとお母さんと一緒に見つめる男の子の姿がありました。上平壮真くん、2歳です。

お父さんに抱っこされて出発式を見守る上平壮真くん

壮真くんの話題の中心はやっぱり電車!

Q,好きな電車教えて?
上平壮真くん「かがやき」

車両は新幹線に興味津々の壮真くんですが、大好きな場所は穴水駅です。近所のお友達の影響で穴水駅が大好きになり、1年前から毎日のように通っています。

母・上平万友さん「走り回ったり、たくさんの人とお話をするのが上手になった。穴水駅に育ててもらった部分も大きくて」
父・上平将士さん「駅員さんに良くしてもらって」


毎日穴水駅に足を運ぶ壮真くん、のと鉄道の社員からは「そうちゃん駅長」と呼ばれ親しまれています。

のと鉄道・石垣尚子さん「いないと寂しい。毎日来ていただいているので1日でも来ないと、きょうどうしたかなって心配になる」

地震後の運転再開を誰よりも待ち望んでいた壮真くん。復旧に向けがんばる駅員さんたちに、たくさんのお手紙を書いて励ましてきました。

母・上平万友さん「のと鉄道を助ける方に渡したいと」

4月6日の一番列車には、もちろん壮真くんも乗りました。

壮真くん「まぶしい」


車窓から見える七尾湾の朝日は少しまぶしかったようですが、そうちゃん駅長は一番列車で笑顔を見せていました。


母・上平万友さん「生活に使っている方もたくさんいると思うが、この子にとっては穴水駅は居場所。そこが戻ってくれるのはうれしいなと」

のと鉄道が再開されたからこその穴水駅。壮真くんの推しはやっぱり…

Q,この中で好きなところあるの?
壮真くん「穴水駅」

家に帰っても電車のおもちゃで遊ぶほど、寝ても覚めても電車が大好きな壮真くん。いつまでものと鉄道がつづくように、そんな思いを込めてそうちゃん駅長は穴水駅に通います。

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