熊本県動物愛護センターからの「SOS」です。施設で保護しているネコが収容可能な数を超え、厳しい状況にあります。癒しをくれるネコと家族に、なりませんか。
女の子「わぁ~!かわいい!(―どのネコちゃんがいいですか?)ちっちゃいの」
ガラスの向こうに夢中な女の子。視線の先に居るのはネコです。熊本県の動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」では、保護されたイヌやネコが新たな飼い主を待っています。
ここで収容できるネコは80匹。しかし…。
アニマルフレンズ熊本 髙本芳寿所長「だんだん増えて、12月6日に80匹を超えてしまった」
――『80匹までなので』とは言えない?
髙本所長「言えないです。どうしても引き取らなきゃいけない。ヤバいです、正直」
このままでは健全な運営が難しいことから、21日(土)に緊急譲渡会を開きます。
ただ「興味はあるけど、譲渡会ではどんなことをするの?」という人もいるのでは。
ここでは気になる猫がいた場合、施設のスタッフに伝え、面談をします。ちょっとのぞかせてもらいましょう。
「家族になるため」情報は包み隠さず
男性「男の子より女の子がいいなと思って…」
熊本市で暮らす男性。3匹の猫を飼っていて、家の広さなどに余裕があることから、保護猫を助けたいと訪れました。
施設スタッフ「完全室内飼いをお願いしていますが、大丈夫?」
男性「はい。今もその状況です」
「家はネコを迎えられる環境か?」「家族が賛成しているか?」「突発的に飼えなくなった場合に引き取ってくれる親族は?」などの質問に答えます。
一方で…。
施設スタッフ「『ゆうべにちゃん』と『ことひめちゃん』は多頭飼育崩壊から保護されている。どこかしら身体が弱い可能性がある」
施設側もネコの体質や性格など、たとえネガティブな情報でも包み隠さず話します。一度家族になれば、十数年の付き合いになるからです。
この日は20件の面談を実施。ここから「お試し飼育」などを経て、正式に引き取り先が決まります。
髙本所長「(ネコの)収容頭数限度が80匹なので60匹前後にしたい。たくさんの方に来てもらえるように環境を整えていきたい」
【緊急譲渡会】
日時:12月21日(土)午前10時から
場所:熊本県宇城市松橋町東松崎701-4「アニマルフレンズ熊本」
※ネコのプロフィールは「熊本県動物愛護ホームページ」で公開されています。
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