多くの被害を出した恐ろしい豪雨の夜・・・命を救った出来事があったことがわかりました。
7月の大雨の際、水没した車の中から高齢の男性を救助したとして、消防団にかかわる男性2人がきょう酒田市から表彰されました。
表彰を受けたのは酒田市下青沢(しもあおさわ)の相蘇 弥(あいそわたる)さん(54)と、酒田市大蕨(おおわらび)の荒生直人(あらおなおと)さん(57)です。
相蘇さんは酒田市消防団の団員で、荒生さんは、元消防団員です。
激しい雨となった今年7月25日の午前10時半後ごろ、氾濫した荒瀬川にかかる白玉橋付近で、荒生さんは避難しようと車で待機していました。その近くで相蘇さんは川の増水を知らせるため国道の警備に当たっていました。
荒生直人さん「状況をみながら周囲をみていたら、車が流れてきた」
相蘇 弥さん「見かけない車が浮いていたので、誰の家の車だろうと思ったら人が乗っていた」
当時、道路は冠水していて、車のドアは水圧で開けられない状態でした。
そこで2人がとった行動が。
荒生直人さん「(警察を)迎えに行っていたら間に合わないと判断して(車の窓を)割って人を出そうということで助けました。こんなに(車の窓は)割れないものだとその時実感した」
相蘇さんが車が流されないように押さえ、荒生さんが近くの鉄工所から借りてきた鉄製の道具で窓を割って、70代の男性を救助したということです。
荒生直人さん「ガラスを割ったところから身体半分を中に入れて、2人で手でひっぱって出した」
相蘇 弥さん「運よく車も近づいてくれていた。そのくらいならと入って車を掴めた。困っている人がいたら手を伸ばすくらいのことなので」
自身も被災しながら人命救助を行なった2人に、酒田市の矢口市長は「その勇気に敬服する」と、その行動力を賞賛していました。
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