積雪地域での高速道路の冬用タイヤについて、2割近くが未装着であったことが、ネクスコ中日本(NEXCO中日本)の調査でわかりました。ノーマルタイヤでの高速走行は大変危険であり、法令違反の場合もあるとして、冬用タイヤの装着を呼びかけています。
ネクスコ中日本(NEXCO中日本)は管内の高速道路で、12月6日(金)から11日(水)までの6日間、冬用タイヤそ装着およびタイヤチェーンの携行状況を調査しました。
その結果、調査した946台のうち785台が冬用タイヤを装着していて、装着率は83パーセントでした。
「大型車」の装着率が97パーセントだったのに対し、普通車や軽自動車などの「小型車」は78パーセントにとどまっていて、全体での未装着は17パーセント、2割近くの車が冬用タイヤを装着せずに走行していることがわかりました。
予防的通行止めやチェーン規制の区間も
ネクスコ中日本は、大雪特別警報や大雪に関する緊急発表が行われるような異例の降雪時には、予防的通行止めや、金沢支社管内の次の区間でチェーン規制を実施する場合があります。
チェーン規制実施時は冬用タイヤを履いていても、タイヤチェーンを装着しなければ走行できません。
ネクスコ中日本によりますと、ノーマルタイヤでの雪道走行は、道路交通法違反となる場合があるといいます。
例年12月から翌年3月までの北陸地方の冬期は、高速道路上の事故発生率が増加するとして、早めの冬用タイヤの装着、タイヤチェーンの常時携行を呼びかけています。
21日からの大雪時、外出控えるよう国交省が呼びかけ
あす21日から週明けにかけても冬型の気圧配置が強まり、上空には寒気が流れ込む見込みです。このため日本海側は雪で、太平洋側は晴れても厳しい寒さが訪れそうです。“警報級の大雪” のおそれもあり、国土交通省北陸地方整備局も大雪の際は外出を控えるようよびかけています。
あす21日は前線を伴った低気圧が北日本を通過する見込みです。北海道は雪、東北と関東から九州は次第に雨や雪が降るでしょう。
22日から23日は冬型の気圧配置となり、上空には強い寒気が入る見込みです。上空1500メートル付近にはマイナス6℃以下の平地で雪を降らせる強い寒気が西日本まで流れ込む見込みです。日本海側を中心に雪でふぶいたり大荒れの天気となり、大雪になったりする所がありそうです。
国交省も大雪時の外出控えるよう呼びかけ…
国土交通省北陸地方整備局などは20日、22日から23日頃にかけて大雪が予想されるとして大雪の際は外出を控えるよう呼びかけています。
このなかでは▼大型車は冬用タイヤの装着に加えてチェーンの携行を呼びかけているほか、▼降雪地域を避けた通行ルートの見直しも呼びかけています。
加えて運送事業者が悪質な車両滞留の原因となった場合は、北陸信越運輸局による監査を実施する場合があるとしています。
次に今後の雪と雨を3時間ごとのシミュレーションで見ていきます。
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