元ジャニーズJr.の男性2人がアメリカの裁判所で、旧ジャニーズ事務所に対し、460億円を超える損害賠償を求める訴えを起こしたことが分かりました。
スマイルアップ社や藤島ジュリー景子代表取締役など旧ジャニーズ事務所の元幹部を相手取り、アメリカ・ネバダ州の裁判所に提訴したのは、元ジャニーズJr.の飯田恭平さん(37)と田中純弥さん(43)です。
訴状などによりますと、2人はそれぞれ1997年と2002年にアメリカ・ラスベガスのホテルでジャニー喜多川氏から性被害を受けたとしています。
求めている賠償額は、あわせて日本円で460億円以上だということです。
飯田さんは提訴について、「同じような被害に苦しむ人々に『一人ではない』というメッセージを届けたい」、田中さんは「今回の訴訟が、いずれ日本の遅れている法制度や人権意識を変えていくきっかけになれればと思います」などと話しています。
スマイル社はコメントを発表し、「米国の裁判所には管轄は認められないものと考えております」「弊社は、これまでも、被害にあわれた方々に真摯に向き合い、迅速かつ適切な被害救済に努めてまいりました。引き続き、補償の公平性にも配慮しながら全力で取り組んでまいります」などとしています。
2人の代理人が取材に応じる
アメリカで旧ジャニーズ事務所に対し、損害賠償を求める訴えを起こした元ジャニーズJr.の男性2人の代理人がJNNの取材に応じました。
ネバダ州の裁判所に提訴したのは、元ジャニーズJr.の飯田恭平さん(37)と田中純弥さん(43)で、ラスベガスのホテルに滞在した際、ジャニー喜多川氏から性被害を受けたとして、スマイルアップ社などに対し、あわせて3億ドル(日本円で460億円あまり)の賠償金を求めています。
クリストファー・ブレナン弁護士
「日本の文化でいう最悪のレベルのパワーハラスメント、とてつもない悪だと陪審員に判断してほしい」
ネバダ州で提訴した理由について、未成年に対する性的虐待には時効が適用されないため、訴訟を継続できると説明。また、広い範囲で証拠開示を求めることができるため、裁判を通じて被害の実態を明らかにする狙いがあるといいます。
スマイル社は「米国の裁判所には管轄は認められないものと考えております」などとしています。
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