SBSなどJNN28局のアプリ「NEWS DIG」で閲覧数が特に多かったものを紹介します。題して「しずおか産プレミアム2024」、静岡県内で作られた特別なものを集めてみました。

<伊東輝悦 選手>
「今シーズンをもちまして引退します。サッカーのおかげでいろんなことが経験できた」

Jリーグ通算561試合に出場した鉄人・伊東輝悦選手の節目の引退会見でも注目された「スターオーバーオール」。もともとは静岡の会社が生んだ日本最古のデニムなんです。3本線のラインや胸当てがあり、背あてがないデザインが特徴。

静岡県清水町にある山本被服が、1923年の創業後に作った酪農家向けの作業服の復刻です。

<「STAROVERALL」開発責任者 富所勢さん>
「物がまったく残っていなくて、紙パッチ、札幌の販売店に残っていた当時の広告に商品の説明、写真も残っていたので、それを拡大コピーしながら形にしていった」

太平洋戦争などで工場や製品が焼けてしまいましたが、2021年に復刻しました。現在は、アスルクラロ沼津の選手の移動着にもなっています。

<伊東輝悦選手>
「(最初聞いた時は)尖がったことするなと思ったが、実際移動着にしてみたら、これはこれで面白いなと思った」

アスルクラロとスターオーバーオールが静岡を盛り上げます。

夏の花「クルクマ」の出荷量日本一も静岡であることをご存知でしたか。主に浜名湖周辺で栽培されています。

<JAとぴあ浜松クルクマ部会長 山崎工さん>
「小さく横にさいているのがクルクマの花になります。本来、ピンクの部分は『がく』になります。クルクマは『がく』を楽しむ花」

花を守るための役割を果たす「がく」ですが、この色合いがポイントです。「クルクマ」は熱帯アジアが原産、浜松が全国トップクラスの日照時間ということもあり、栽培が広がりました。

<JAとぴあ浜松クルクマ部会長 山崎工さん>
「夏になったらクルクマ、クルクマを見かけたら、夏がきたなと思ってもらえるとうれしいです」

静岡の夏の花の象徴になってほしいですね。

続いては静岡市民のソウルフード、チェリビのフライドポテトです。「チェリビ」ことチェリービーンズは1982年、静岡市にハンバーガーショップとして創業。ポテトもおいしいと長年、評判です。2024年4月にはガソリンスタンドをリノベーションしてオープンしました。

メニューのネーミングがユニークで、定番のポテトを詰め込んだ「Yaizuレギュラー満タン」は、家族や仲間とシェアするのもオススメです。

<チェリービーンズステーション焼津 石津治さん>
「ガソリンスタンドと言えばレギュラー満タン。なので、その言葉をどうしても使いたくて」

<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「ここだからこそのスタイルということですね。いただきます。美味しい。しょっぱくてスパイシーな味わいが後をひきますね。止まりません」

「マジックパウダー」と名付けられた独自の味付けでこれからも愛される味が続きます。

そして、一番注目を集めたのがオーダーメイドの登山バッグです。南アルプスのふもと・静岡県川根本町に植田徹さんが工房を構えています。

<社会部 大西晴季記者>
「背負ってみてもいいですか?背負ってないみたい、本当に軽い」

上が幅広く、下が細くなる独特のデザインが特徴です。

<ブルーパーバックパックス 植田徹さん>
「ダランと荷物が下に下にくると肩とかに負担がかかるので、できるだけ首根っこの近くに重さがあるような感じで上を広く形をとっています」

生地は海外から取り寄せたナイロン、強靭な繊維を織り込んだ素材を選んでいます。

<ブルーパーバックパックス 植田徹さん>
「この繊維がダイニーマという繊維なんですけど、同じ重さなら鉄よりも強い。例えば、こんな感じで切れ目が入っててもここから破れることはない」

川根本町に工房を構えたのは南アルプスを愛しているからです。

<ブルーパーバックパックス 植田徹さん>
「お客さん達にも工房を訪れるついでに南アルプスを登るきっかけを作ってくれればいいなと思ってこの場所を選びました」

12月19日に紹介したもの以外にも、この1年間で47の静岡が生んだ素晴らしいものを取材しました。

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