熊本県内に住む20代の男性が、豚などの家畜から感染する「ブルセラ症」と診断されました。県内で感染が確認されるのは、記録が残る2006年以降初めてのことです。

「ブルセラ症」と診断されたのは、宇城市保健所管内に住む20代の男性です。

県によりますと、男性は今年(2024年)10月下旬に発熱し、複数の病院で受診しましたが原因が分からず、その後11月中旬から熊本市内の病院に約2週間入院していました。

すでに男性は快方に向かっていて、退院後にブルセラ症と診断されたということです。

ブルセラ症は、菌に感染した家畜の乳製品や肉を食べたり接触したりすることで感染し、発熱・筋肉痛・倦怠感・頭痛などの症状が現れ、重症の場合は心内膜炎を起こして死亡するとされています。

ただ近年、国内では豚由来のブルセラ症の感染が確認されておらず、男性は今年7月ごろに外国で豚と接触する仕事をしていたことから、県は、男性が海外で感染した可能性が高いとみています。

県内でブルセラ症の感染が確認されたのは、記録が残る2006年以降初めてのことです。

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