北陸新幹線の敦賀から大阪までの延伸ルートについて、「小浜ルート」から「米原ルート」への変更を求め総理に直談判です。小松市長や加賀市長や自民党の県議らが、18日都内で石破総理に要望書を手渡しました。
小松市の宮橋勝栄市長、加賀市の宮元陸市長、それに自民党の福村章県議らは、衆議院第2議員会館を訪れ、石破総理と面会しました。
年末に国の2025年度予算案が閣議決定されるのを前に、北陸新幹線延伸に向け「米原ルート」への再考を求めるためです。
費用高騰の試算の小浜ルート 「米原への変更」求める総理との面会は15分に
北陸新幹線の敦賀より西の区間をめぐっては、福井県小浜市を通り京都駅へ南下する「小浜ルート」での建設がすでに決まっています。
一方、延伸部分の8割がトンネルとなるため、京都府内ではトンネル工事が地下水に及ぼす影響や、工事で発生した残土の処理について懸念が広がっています。
また、国土交通省は物価高騰分を含めると建設費が当初の2.5倍を超える最大5兆3000億円、工期も最長で28年に伸びると試算していて、県内の沿線自治体からは「米原ルート」への変更を求める声が上がっています。
石破総理との面会時間はおよそ15分でした。
総理からは好感触 「福井との一致」が石川にとっての宿題?
総理への“直談判”が実現したことについて、福村県議からは手ごたえとも受け取れるニュアンスの言葉が出てきます。
自民党石川県連・福村章最高顧問「非常に友好的に話し合いをさせていただいた。色々話はありましたが、公式的には“(要望を)しっかり受けさせていただきました。熟慮します”ということ。あとは言わない方がいいと思います」
また、総理からはこんな反応もあったといいます。
自民党石川県連・福村章最高顧問「(総理から)なんとか石川と福井1本になりませんかね?という話もありますけど、それはちょっと今は無理ですねと申し上げました」
このほか一行は、与野党の幹部や中野洋昌国土交通大臣とも面会し、要望書を手渡しました。
与党の整備委員会は、「小浜ルート」での2025年度中の着工を求めていますが、国の新年度予算案に整備費が盛り込まれるかどうかが大きな焦点となります。
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