79年前の沖縄戦当時、戦争終結を知らない日本兵が約2年にわたって身を隠した実話が残る、伊江島のガジュマルを使った笛「コカリナ」の演奏会が開かれました。

演奏会は平和の響きを感じてもらおうとコカリナ奏者の黒坂黒太郎さんが企画したもので、伊江小学校の児童など約120人が参加しました。

演奏会で吹かれたコカリナは、沖縄戦の終結を知らない日本兵2人が2年あまりにわたって身を隠し、去年8月台風の影響で一度倒壊した「二ーバンガズィマール」の枝から作られたものです。

演奏会では、黒坂さんが作曲した「ガジュマルの花」など8曲が演奏され子どもたちは、コカリナの軽やかで優しい音色に聴き入っていました。

▽伊江小学校6年 竹田百々花さん
「低い音も高い音もとてもきれいで音色がいいなと思いました」「ずっと大切にこれからもガジュマルのことを思っていきたいです」

演奏会の最後には去年コカリナをプレゼントされた6年生の児童12人が「故郷」を奏で温かな拍手が送られました。(17日 北部通信員 岸本幸平)

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