クリスマスに欠かせないのが「ケーキ」です。販売店にとっては1年で一番のかき入れ時ですが、「イチゴ」や「チョコレート」など原材料費の高騰に頭を悩ませています。
また、燃料費も高く、イチゴの生産現場も苦しい胸の内を明かします。
2024年のクリスマス事情を取材しました。
1年で一番のかき入れ時も… 原材料費が軒並み『高騰』
ショーケースに並ぶ美味しそうなケーキ。この時期、ケーキ販売店は一番のかき入れ時です。青森県内で7店舗を構える「アルパジョン」では、12月1日からクリスマス用のデコレーションケーキ20種類の予約を始めました。
アルパジョン 松坂和治さん
「ことしも大盛況で、たくさんの方からクリスマスケーキの予約をいただいております」
店には「ショートケーキ」や「チョコレートケーキ」など、さまざまな種類が用意され、そのケーキには、定番のフルーツ、イチゴが散りばめられています。たとえば、こちらの5号サイズのデコレーションケーキには県内外から仕入れた「イチゴ」が50粒以上使われていますが、このイチゴの値段に販売店は頭を悩ませています。
ホールケーキ1個の原価は15~20%ほど上がる
それでも…「この仕事を全うすることが使命」「がんばりたい」
アルパジョン 松坂和治さん
「いまの時点で1パックがピーク時で、1800円~2500円くらいになるのではという見込みです」
2023年は1パックあたり1500円ほどの仕入れ値でしたが、2024年はすでに卸売業者から2割~6割ほど上がると伝えられています。
またケーキに欠かせない「小麦粉」や「生クリーム」、そして「チョコレート」も値上がりしていて、ホールケーキ1個あたりの原価は、2023年と比べ15%~20%ほど上がりました。
アルパジョン 松坂和治さん
「すごく厳しいです。すごく大変で、すごく困る問題です。でも、みんなの顔を見ると…。ケーキ店の使命、この仕事を全うすることが、ぼくたちの使命ですので。みんなでがんばりたい」
イチゴの生産者は『病気被害』と『燃料費高騰』に苦慮
田舎館村の生産農家7人でつくる研究会の会長を努める平川剛志さんです。2024年の「田舎館いちご」の出来は上々ですが、研究会全体の収量は2023年の6~7割にとどまっています。
田舎館いちご研究会 平川剛志 会長
「炭疽病と言って、リンゴで言えば腐らん病。薬ではなかなか発生したら止められない。回復と言うよりもいったんなったら死んでしまう」
研究会では2024年に半数を超える農家が被害にあいました。炭疽病がひどくなれば、苗ごと廃棄する必要があります。
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