2021年にコザ高校で起きた部活生の自死問題で、県議会の文教厚生委員会が遺族の支援者らを招き意見を聞きました。

県議会に参考人として招かれたのは、2021年に起きた部活生の自死のあと、遺族の支援にあたる有志が発足させた「ボイスオブチルドレン沖縄」のメンバーらです。

▽ボイスオブチルドレン 沖縄 鈴木友一郎代表
「僕たちはこういう風に陳情を上げていますが、後ろにはそれを言えない子どもたちや親御さんという存在がいると思っているんです」

メンバーらは子どもの権利に関する県条例の見直しや、子どもの相談や救済を担う公的な第三者機関の設置など、自死問題を調査した第三者委員会が提言した取り組みの実現を県に求めました。

この提言について県は、条例の見直しについては明言を避けていて、相談機関については既存の窓口の活用を視野に入れています。

しかし、子どもが部活動顧問との関係で悩み、学校や教育委員会などの様々な既存の機関に相談しても、解決しなかったという母親は次のように語りました。

▽母親
「どこにどんな風に話をしたら子どもの話を聞いてもらえ、改善に至るのでしょうか。学校から逃げることも辞めることもできません。子どもはどこへ、誰に伝えたらいいのでしょうか」



▽ボイスオブチルドレン 沖縄 鈴木友一郎代表
「大事なのは相談をするだけではなく解決をしてほしい。『困った』を本当に解決してほしい。既存のモノ(窓口)では正直厳しいかなと思っています」

委員会には、オンブズパーソンの経験がある教育社会学者・桜井智恵子さんが書面で意見を提出し、求められる第三者機関について「相談をきっかけに、是正措置要請や意見表明ができる機関であり、既存の窓口とは全く異なる」と強調しました。

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