青森県八戸市の小学校で、ボイラーを動かすための重油が漏れ出していることが判明しました。校舎の一部ではボイラーが使えず、児童は灯油ストーブなどで暖をとりながら授業を受けているということです。
八戸市 熊谷雄一 市長
「市民のみなさまに、ご心配とご迷惑をおかけして、大変申し訳ございませんでした」
八戸市の熊谷市長は、先週13日までに市立八戸小学校の地下から重油が漏れ出していることが判明したとして謝罪しました。
漏れ出たのは人体に付着した場合、皮膚や目への刺激、遺伝性疾患の恐れがある「A重油」約1000リットルで、南側校舎の地下タンクとボイラー室を結ぶ配管から漏れて、下水道管に流れ込んでいるということです。
市は、これまでに下水が臭うなど14件の通報があったものの、現時点で人体や環境への直接的な被害の確認はないとしています。一方、八戸小学校の南棟には1年生~6年生、合わせて120人が通う7クラスがありますが、児童たちは灯油ストーブなどで暖をとりながら授業を受けているということです。
八戸市立八戸小学校 小林淳 校長
「非常事態ということで、(エアコンを)暖房も使えるように設定しなおして、灯油ストーブとエアコンの2つで代用している。子どもたちも通常通り教育活動に取り組んでいます」
八戸小学校は1976年に現在の場所に移転し、地下の排水管や地下タンクは当時から更新していないため、市は経年劣化の可能性も含め調査を進めています。
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