長崎市の諏訪神社前にある路面電車の電停「諏訪神社電停」が17日、バリアフリー化のためおよそ45メートル神社から離れた場所に移設されました。
上り線・下り線ともにおよそ45メートル蛍茶屋方面へ移設された「諏訪神社電停」。これまでは地下道を通らなければ利用できなかった電停です。新たに電停にもつながる横断歩道も設置されたことで、バリアフリー化されました。
一方、「旧諏訪神社電停」につながる地下道は、電停への上り口をふさぐ工事のため17日から一部が通行できなくなっています。
通行人に教える地元の人:
「通れない。上に上がらなきゃ。上に横断歩道が出来てますから」
市民(子どもを連れた母親):
「便利になります。地下に行かなくてよくなるから。ベビーカーでは行けなかった」
市民(高齢者):
「地下道の方がいいと思う。遠くなるんじゃないかな。信号を待ったりするから」
移設に伴い、電停から諏訪神社の参道入口までの距離はおよそ90メートル長くなりました。記者が歩いたところ、新電停を降りてから諏訪神社の入口まではおよそ4分かかりました。
国土交通省長崎河川国道事務所計画課 山口正明課長:
「諏訪神社の電停への平面的なアクセスを可能にしておりますのでこれによって利用者のバリアフリーが図れる」
今回の電停の移設は、バリアフリー化に加え交通渋滞の緩和も目的にしています。諏訪神社前の馬町交差点は上下線あわせて1日およそ3万5千台の交通量があり、朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生している状況です。
国土交通省は、電停があったスペースを使って車線を現在の3車線から4車線に増設、新たに左折専用レーンを作る方針で渋滞緩和につなげたいとしています。4車線化の時期は「未定」だということです。
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