自民党の派閥の裏金問題をめぐり、きょう、衆議院の政治倫理審査会が開かれ、安倍派の稲田元防衛大臣ら4人が出席しました。不透明な資金の流れが解明されるきっかけとなるのでしょうか。

3日間にわたり行われる衆議院の政治倫理審査会。全て公開でおこなわれ、自民党の裏金問題に関わった15人が出席し、弁明します。

きょうは、安倍派の稲田元防衛大臣ら4人の審査がおこなわれました。稲田氏は冒頭、「政治に対する信頼を大きく損ねた」と陳謝した上で、こう弁明しました。

自民党 稲田朋美 衆院議員
「令和4年まで還付の存在を知らなかったし、還付が違法だということは思ってもいませんでした。不記載であったということは、本件が問題になってから知りました」

一方で「事実を明らかにすることが最大派閥の責任だ」と指摘し、安倍派の幹部によるさらなる説明が必要との考えを明らかにしました。

終了後、稲田氏は。

自民党 稲田朋美 衆院議員
「自分が見聞きしたこと、自分で調べたことは、全て包み隠さず正直に話したと思っております。まだ理解が進んでないと言われるのであれば、それはどうなんだろうと思いますけれども」

あすの審査会には、安倍派の元幹部だった萩生田元政調会長が出席します。

今年2月と3月にもおこなわれた審査会。西村元経済産業大臣ら安倍派の事務総長経験者らが弁明をおこないましたが、派閥のパーティ収入のキックバック再開の経緯については明らかになりませんでした。

裁判で有罪判決を受けた元会計責任者は経緯について、被告人質問でこう明らかにしました。

元会計責任者
「ある幹部から相談を受け、その後の会議で続けることになった」

「ある幹部」とは誰なのか。派閥の意思決定プロセスがどこまで明らかになるかが、焦点となります。

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