家庭から廃棄されたガラス瓶からできる新素材の「スーパーソル」が、日本のインフラや農業を支え始めています。

2023年9月、韮崎市内で稼働を始めたこの工場。

スーパーソル山梨工場を運営する アゼリア 代表 後藤勲さん:
「これが出来あがった『スーパーソル』です。」

作っているのは今新素材として注目される「スーパーソル」です。

スーパーソルは沖縄県で開発された人工の軽石。

その軽さは水に浮くほどで様々な特徴を持ち合わせています。

スーパーソルで作られた鉢植えは、水をあっという間に吸収したかと思えば息を吹き込むと水があふれてきました。

超軽量な上に、保水性や排水性もあり熱や薬品に強い素材です。

重さは通常の盛り土材の5分の1程しかないため、土木の分野では軟弱地盤の上に使う盛り土材として、また地下駐車場の上や屋上を緑化する資材などとしてスーパーソルがすでに取り入れられています。

このスーパーソルの原料になっているのが…

アゼリア代表・後藤勲さん:
「原料は一般家庭から排出された空き瓶になります」

家庭で廃棄された「ガラス瓶」です。

家庭や店から排出されるガラス瓶は7割ほどがリサイクルに回されていますが、ビンを色別に分ける必要があり、3割はリサイクルできず埋め立てゴミとして処分されています。

スーパーソルの場合は形や色で分別する必要がなく、粉々に割れていても回収できるため、リサイクル率をさらに上げることが期待されます。

アゼリア代表・後藤勲さん:
「ガラスを粉砕する機械に流れていくところになります」

まずガラス瓶を何段階にも分けて粉砕し、ゴミとガラスに分けていきます。

すると硬かったガラスはパウダー状に。

これに開発された粉を混ぜ合わせ、高温で焼き上げ膨らませていきます。

ガラス瓶が全く違う形や性質をもつスーパーソルへと生まれ変わりました。

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