国土交通省鳥取河川国道事務所と倉吉河川国道事務所は16日、管内で実施した冬用タイヤ装着調査の結果を公表し、半数以上が未装着であることが分かりました。
この調査は、12月3日から6日にかけて、鳥取河川国道事務所と倉吉河川国道事務所管内の6か所のパーキングや道の駅などで、大型車や乗用車などを対象にして行われました。
結果は、1156台中、ノーマルタイヤだったのは586台、スタッドレスタイヤだったのは570台で、冬用タイヤの装着率は49.3%でした。
※スタッドレス摩耗率50%以上の車はノーマルタイヤで計上
ちなみに、冬用タイヤ未装着の車による大規模スタックが発生し交通障害となった2017年2月の大雪の前に実施した調査(2016年12月)では、装着率は70%だったということです。
鳥取地方気象台によると、12月18日から19日にかけて冬型の気圧配置が強まり断続的に雪が降る見込みで、警報級の大雪となる可能性があります。
ノーマルタイヤでの雪道走行は車のコントロールができず、スタックが発生する可能性が高くなり、1台のスタックでも大きな交通障害が発生します。
今年1月23日には、島根県雲南市を走る松江自動車道下りでスリップ事故が発生。車がワイヤーロープに接触し、そこへ別の車が衝突しました。当時は路面に積雪があり、ノーマルタイヤだった車がスリップしたということです。
また1月24日には山陰の広い範囲で大雪となり、鳥取島根両県でスリップ事故が相次ぎました。鳥取県湯梨浜町の山陰道下り線では走行中のトラック1台がスタックし、最大およそ2キロに渡って車の立ち往生が発生。その後も別のトラックがスタックするなど、影響が長引きました。
鳥取河川国道事務所と倉吉河川国道事務所では、冬用タイヤへの早めの交換とチェーンの携行を呼び掛けるとともに、最新の気象や道路に関する情報を入手して、場合によっては外出を控える判断もして欲しいとしています。
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