天皇皇后両陛下が、来年で発生から30年となる阪神・淡路大震災の追悼式典に出席するため、来月、2日間の日程で神戸市を訪問されると宮内庁が発表しました。
宮内庁によりますと、両陛下は来月17日、「1.17のつどい―阪神・淡路大震災30年追悼式典」に出席し、陛下がおことばを述べられるほか、防災を学ぶ地元の小学生たちと交流される予定です。また、この前日には神戸市内で、当時の映像などが並ぶ特別展も視察されるということです。
6400人あまりが犠牲になった、阪神・淡路大震災。発生当時、まず被災地を訪問されたのは、現在の上皇ご夫妻です。上皇后さまは、火災により焼け跡が広がる場所に皇居に咲いた水仙の花を手向けられました。
そのおよそ1か月後に被災地入りしたのが、皇太子時代の天皇皇后両陛下でした。
「体に気をつけて、お大事になさってください」
発生直後の海外公務の途中も、被災地のことが「頭から離れることはなかった」と語っていた陛下。避難所では被災者の手を握り、励ましの言葉をかけられました。雅子さまも時折、笑顔を見せながら声をかけて回られました。
そして、子どもが差し出したノートに陛下が書かれたのは「がんばってください」と平仮名のメッセージ。
「(Q.何と言って書いてくださった)『頑張って』とか言いながら。(Q.これは大事な宝物になるわね)おうちの宝物になる」
あれから、まもなく30年。折に触れ、被災地に寄り添われてきた両陛下。陛下が追悼式典に出席されるのは今回が4回目で、即位後では初めてとなります。
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