いよいよ冬本番、感染症の流行期に突入です。今シーズン注意が必要なのが、いわゆる「トリプルデミック」。インフルエンザと新型コロナウイルス、それにマイコプラズマの同時流行です。

今年はマイコプラズマが流行 ここ10年の中でエリアでは最多

岡山市北区にある「杜の街ひらまつ内科クリニック」には、風邪などの症状を訴える患者が多く訪れていました。

(患者の小学生)
ークラスで風邪流行っている?
「流行ってる」
ー何人くらい休んでいる?
「5人とか。マイコプラズマとか」

現在、岡山県にはインフルエンザ注意報が発令されており、マイコプラズマの感染者数はここ10年の中で岡山・香川ともに最多。11月25日から12月1日にかけての1医療機関あたりの感染者数は岡山で4.6人で、全国で3番目の多さでした。

今シーズン特に懸念されているのが「トリプルデミック」と呼ばれる事象です。

(杜の街ひらまつ内科クリニック 平松順一院長)
「インフルエンザと新型コロナと、それからマイコプラズマが同時に流行る可能性があるということで3つだから『トリプル』。そして感染ということで『デミック』ということを言われているんだと思います」

3つの感染症の同時流行「トリプルデミック」が起きた場合、心配されるのが医療提供体制のひっ迫です。

(杜の街ひらまつ内科クリニック 平松順一院長)
「新型コロナが爆発的に増えたときのように、救急体制が追いついていかないとか、そちらに人が取られて対応が後手に回るんじゃないかということが言われています」

トリプルデミックへの対策は?

対策としては基本的な手洗い・うがいと合わせ、ワクチンも有効だといいます。

(ワクチン接種をした人)
「コロナとインフルエンザ、同時で。なんか年齢とともに体力も落ちてきているので、感染したときにひどくなったら困るので」

新型コロナウイルスに関しては昨年、5類感染症に移行したため、ワクチンは原則自己負担になりますが、平松さんは積極的な接種を呼びかけます。

(杜の街ひらまつ内科クリニック 平松順一院長)
「重症化を防ぐ効果というのは十分にありますので、マイコプラズマはワクチンがないんですけども、インフルエンザと新型コロナはワクチンを打っていただいていたほうがいいだろうと」

(接種した人(99歳))
「毎年打っていますね。流行だなんて言いますからね。何かあってから手当てするよりも、とにかく健康は先取りに限ります。予防ですよね」

今年秋から、65歳以上の高齢者などを対象に、新型コロナワクチンの定期接種も始まりました。10月から翌年3月末までの間に年1回、一部公費負担で接種できるもので、厚生労働省は重症化しやすい基礎疾患のある人などを含め接種を呼びかけています。

本格的な流行シーズンを前に早めの対策が肝心です。

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