信濃川に転落した男性を発見し、迅速かつ的確な通報をして人命救助に貢献したとして、新潟市中央区の会社員・田村和好さん(58)に12月2日、新潟中央警察署から感謝状が贈られました。
田村さんが“とっさの判断”で男性を救ったのは11月20日朝のことでした。信濃川沿いで犬の散歩をしていて、“ある異変”に気付いたのです。
田村和好さん
「見過ごせはしませんよね」
信濃川の中にある丸い管の上で、男性が横たわって動けなくなっていたのです。BSNのカメラも、その様子をとらえていました。
田村和好さん
「そこにいたんですよ、そのまんま。『助けてください』って」
―声がしたんですね?
「声がした、『救急車お願いします』って感じでね」
動けなくなっていたのは、大阪から来ていた49歳の男性。酒を飲んでいたということです。男性から「気が付いたら海の中だった」と聞いた田村さんは、すぐに消防に通報しました。
「隊長!意識あり!」
通報から7分後に救助隊が到着しました。
この日、新潟市中央区の午前6時の気温は2℃。男性の手は小刻みに震え、一刻の猶予も許さない状況でした。
ボートで救出された男性は病院に運ばれましたが、けがもなく翌日に退院したということです。
田村和好さん
「転落した方も人命を取り留めたということなので、良かったかなと思います」
警察はこのような状況に出くわした時は、慌てず通報してほしいとしています。
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