ハッシュタグ(=#)を付けて青森の様々なモノ・場所・人を紹介する【#わっちタグ】です。鍋が美味しい季節です。鍋といっても、寄せ鍋、すき焼き、ちゃんこ鍋…様々な鍋料理がありますが、今回は、地域の名物や特産品を使った珍しいご当地鍋を特集します。
豚肉生産量トップクラス!三沢市の名物鍋とは?
リポーターの小野寺紀帆アナがやってきたのは、三沢市中央町のお食事処「灘萬」。こちらでいただける珍しい鍋とは?
お食事処「灘萬」店長 田髙良一さん
「パイカ鍋です」
パイカとは、コラーゲンを含んだ豚バラ軟骨肉のこと。豚1頭から500gほどしかとれない希少なお肉です。コラーゲンたっぷりな軟骨とその周りに付いている上質なお肉は、軟骨特有のコリコリ感が、煮込む時間によりプルプル、トロトロ、ホロホロにと食感が変化し様々な美味しさが楽しめます。パイカを使ったお料理は、豚肉生産量で東北トップクラスを誇る三沢市の名物なのです。
お食事処「灘萬」店長 田髙良一さん
「パイカ鍋の具は、白菜、シメジ、舞茸、春菊、ネギ、豆腐などです。味付けは醤油味で、辛味をちょっと利かしてキムチ風にしています。そこに、あらかじめ4~5時間煮込んでおいたパイカをいれます」
こちらがお食事処「灘萬」で人気のパイカ鍋定食。パイカ鍋の他、ご飯や副菜のついた定食スタイルで、ランチタイムはコーヒーまでついて800円です。
小野寺紀帆アナ
「では、いただきます。箸を入れた瞬間、柔らかいのがわかります。ん~!口に入れた瞬間、繊維がホロホロと崩れていくほど柔らかいです」
一人前にパイカがなんと160gも入っているそう。軟骨の部分もいただきましょう。
小野寺紀帆アナ
「軟骨の部分って、コリコリしているかと思ったのですけど、コリコリを感じないほどにトロットロです。パイカはコラーゲンたっぷりなので、明日はお肌のプルプルが期待できそうです」
「菊ボール」が入った鍋とは?
続いてやってきたのは南部町。南部町は、平成24年に「南部町笑顔あふれる明るいコミュニケーション推進条例」通称「鍋条例」を制定したり、県内外の鍋料理が集結する祭り「あおもり鍋自慢!」を開催したりと、鍋に力を入れている町なんです。有力情報を期待しつつ、町役場の商工観光課へ。
小野寺紀帆アナ
「すみません。南部町に珍しいお鍋があると聞いたのですけれど」
出迎えてくれたのは、南部町役場商工観光課 沼畑響輝さんです。沼畑さん、なんと町のキャラクター「なべまる」の被り物を身に着けて登場。「なべまる」とは、南部町の「鍋条例」をPRする土鍋を模したキャラクターです。
小野寺アナ「珍しい鍋知っていますか?」
商工観光課 沼畑響輝さん「キクボールのことでしょうか?」
小野寺アナ「キクボール?」
商工観光課 沼畑響輝さん「はい。他にも町の特産品が入った鍋になっております」
はたしてどんな鍋なのか?その鍋を提供しているという町の農林漁業体験実習館チェリウスへ行ってみます。
南部町のユニークな鍋「南部太ネギと菊ボールの鶏鍋」
キクボールの鍋というのが「南部太ネギと菊ボールの鶏鍋」です。
「南部太ネギと菊ボールの鶏鍋」は、令和3年、南部町で誕生したユニークな鍋料理。料理家の栗原心平さんが監修し、町の伝統野菜 南部太ねぎと町特産の食用菊を使った「菊ボール」が入っています。
同館では「南部太ネギと菊ボールの鶏鍋」を1000円で提供しています(期間限定 11/1~3/31 ※前日までの予約が必要)
菊ボールの作り方を見せていただきました
南部町農林漁業体験実習館チェリウス 堀口英和さん
「こちらが、町の特産品、食用菊の『阿房宮』を蒸したものです。これをちぎって7gぐらいに丸めてボールにして、天ぷらの要領で揚げたものが菊ボールです」
南部町は、食用菊の出荷量が全国第3位。主力品種の『阿房宮』は、香りが強くしゃきしゃきとした食感で、歯触りが良いのが特徴です。
菊ボールとは、蒸し菊をボール状に丸めて天ぷらのように揚げたものでした。
鍋には菊ボールの他、青森県・岩手県で飼育されている銘柄鶏 あべどり、町の伝統野菜 南部太ねぎが使われています。焼き色をつけて香ばしさとコクを出し、醤油ベースのスープに投入すれば、南部町ならではのユニークな鍋「南部太ネギと菊ボールの鶏鍋」の完成です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。