能登半島地震と奥能登豪雨で打撃を受けた伝統産業・輪島塗の復興を願うコレクション展が、石川県輪島漆芸美術館で開かれています。
輪島市の県輪島漆芸美術館は、元日の地震で所蔵品が被害を受け臨時休館していましたが、11月23日から営業が再開されました。コレクション展は、かつて戦争などの苦難を乗り越えてきた輪島塗を復興の拠り所に、多くの市民が漆芸に親しむ日常を取り戻すことを願って開かれています。
会場には多くの著名作家の作品が展示され、このうち今年10月に沈金の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に選ばれた西勝廣さんの作品「沈金漆箱~野も挟に~」は、「慈愛」や「幸福」が花言葉のオカトラノオが、細やかな点彫で描かれています。
県輪島漆芸美術館・細川貴久美学 芸課長
「ようやく全ての展示室で、作品を展示して、皆さまにご覧いただける所まで復帰をすることが出来ました。漆の文化が非常に花開いているこの輪島に、これからも愛情を持って暮らしていけるような気持ちになって頂きたいと」
「能登半島地震・奥能登豪雨復興祈念コレクション展」は、来年1月26日まで開かれています。
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