鹿児島を含む南西諸島の防衛体制を強化するため、防衛省が奄美群島と沖縄に新たな訓練場や補給拠点の整備を検討していることが分かりました。

防衛省は来年度予算案の概算要求に、積極的な海洋進出を進める中国を念頭にした南西諸島の自衛隊施設の「強靭化」を挙げています。

南西諸島では2016年以降、奄美大島、宮古島、与那国島、石垣島に陸上自衛隊の駐屯地がつくられましたが、防衛省によりますと、それぞれの部隊が活用する訓練場や補給拠点の拡充が課題となっていました。

このため、防衛省は来年度予算案の概算要求に、こうした施設整備を検討するための調査費を盛り込んだということです。具体的な候補地は「想定していない」とし、計上額についても「調査業務の予定価格が類推されるおそれがある」として、明らかにしていません。

防衛省は「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境を踏まえれば、南西諸島の防衛体制の強化は喫緊の課題。抑止力・対処力をさらに高めることが重要」としています。

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