「PDS70」(中央)と二つの惑星を取り囲むような円盤状のちり。ちりは右上に集中している(アルマ望遠鏡など提供)

 国立天文台などの研究チームは13日、できて間もない惑星の外側に、次の惑星の元となるちりが集中している様子を南米チリのアルマ望遠鏡で観測したと発表した。  惑星は、若い星を取り囲む「原始惑星系円盤」の中で、ちりがぶつかり合って生まれると考えられている。  チームは、約540万年前に誕生した「PDS70」という恒星を観測。この星と二つの惑星を取り囲むような円盤状のちりがこれまでに確認されている。今回、望遠鏡の波長を変えて観測したところ、円盤の特定の場所にちりが集中していることが分かった。既にある惑星の重力によってちりが一定の方向に集まり、次の惑星が形成されるとみている。

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