広島県尾道市の寺で、新年を迎える準備「すす払い」が行われました。

尾道市の千光寺では、一年の汚れを落として気持ち良く新年を迎えるために、毎年この時期にすす払いをしています。ことしも寺の関係者など25人が集まり、本堂や鐘楼など境内を1日かけて掃除しました。

参加者は竹に笹の葉をつけた長さおよそ4メートルの笹ぼうきを使って、埃をはらったり雑巾で磨いたりして汚れを落としていきました。

千光寺の「驚音楼の鐘（きょうおんろうのかね）」は環境省が選ぶ「日本の音風景100選」の一つとなっています。大晦日には、その除夜の鐘を聴くため毎年多くの人が訪れます。

多田真祥 住職
「ことし一年の汚れをようやく払えた。また新たな気持ちで新年を迎えたい。」

千光寺によると、大晦日と正月三が日で3万人の参拝者を見込んでいるそうです。

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