今年も残すところあとわずか。忘年会シーズンを迎えました。

今シーズン忘年会・新年会を実施する企業はおよそ6割でコロナ禍前の水準まで戻っていないことが分かりました。

忘年会、しますか?

師走の福岡市天神。街の人に聞いてみました。
Q 忘年会、しますか?

「はい。一応行っておこうかなぐらいです。」

「今時、みんなめんどくさいんじゃないですか。コロナ明けからそういう傾向です。飲み会は好きですよ。気を遣うのが面倒くさい」

「行かなくてもいいかなという感じ。面倒くさい。」

「一緒にいて楽しい人だったらいいんですけど。(会社では?)うーん、誘われたら行くかな」

「忘年会・新年会をする」企業は59.6%

東京商工リサーチが全国の企業6529社に実施したアンケート調査によりますと、今シーズン「忘年会や新年会を実施する」と回答した企業は59.6%でした。

実施する理由は「従業員の親睦を図るため」が最も多く、87.1%。

次いで、「従業員の士気向上のため」が51.1%でした。

忘年会に参加する人
「普段しゃべれない人としゃべれたら仕事の幅も広がっていいのかなと思います。毎年、忘年会でビンゴ大会がありまして、最初の年にDVDプレーヤーが当たって、その次の年にオークリーのバッグが当たって・・・忘年会って楽しいんだなって(笑)そこから絶対参加するようにしています」

忘年会に参加する人
「仕事の話は抜きにして、ふだん話せないことをアルコールの力とその場の力で話せて非常に楽しい時間を過ごせています」

忘年会に参加する人
「社会人1年目です。自分があまりお酒が得意ではないので、そこそこ楽しめたら」

実施しない理由「開催ニーズが高くない」

一方、実施しない理由は、「開催ニーズが高くないため」が65.1%。「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」が36.6%でした。

忘年会に参加しない人は

「若い子はあまり飲みたがらないよね、上司と」

「新卒でまだ会社に入って1年目。あまり楽しみではないです。なんか上司の話に付き合うのもなぁみたいな」

「忘年会は行かな…、行くのかな。まだ予定がないです。コロナが始まってからしていないですかね」

コロナ前とコロナ後 水準戻らず

また、「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」と回答した企業は18.2%で、コミュニケーションのあり方が、コロナ禍を契機に大きく変わったことが伺えます。

忘年会・新年会の実施率は、2019年は78.4%でしたが、新型コロナの感染拡大で、2020年は5.6%まで落ち込みました。

その後、徐々に実施率は上昇し、今シーズンは59.6%ですが、コロナ禍前の水準までは戻っていません。

忘年会「労働時間にならない」企業が9割

東京商工リサーチが忘年会・新年会を実施する企業に、労働時間になるかと訪ねたところ、「労働時間にならない」が90.2%。「労働時間になる」と回答した企業は9.7%でした。

東京商工リサーチは、「コロナ禍で変わった価値観と会社の意識のギャップが、宴会離れを生んでいる」と分析しています。

2次会に行く人は27.6%

青汁のキューサイが全国20~70歳の603人に行った調査によると、「忘年会は2次会以上行く」と回答した人は全国平均で27.6%でした。

一方、福岡県は35.4%と7.8ポイント高い結果でした。

2次会以上“はしご”する文化、地域性もあるのでしょうか。

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