運転手なしで市街地の路線を走る自動運転バスの実証実験が、今年度も13日から鳥取県鳥取市内で始まります。

日野彰紀記者
「運転席に座っている人は運転操作はしません。代わりに外を見ているのが取り付けられカメラやセンサーです。」

自動運転のバスは名古屋市のソフトウエア会社ティアフォーが開発していて、鳥取市の事業として市内で3回目の実験を迎えます。

駅前のバスターミナルを起点に、若桜街道や鹿野街道の中心市街地を巡る路線を、最高速度35キロで走行します。

予め地図情報や道路の状況を3Dマップとして取り込んだ上で、30個ものカメラやレーダーなどで障害物を捉え、走行ルートや速度を選ぶのが自動運転の仕組みです。

周りの車や人の動き、信号の色などを認識し、進むか止まるか適切に判断してスムーズに走れるかを実験で確かめます。

今年2月の実験で課題だった信号での停止・発進は、カメラ情報に加え、警察の信号情報も取り入れて、よりスムーズに、路上駐車の車を避けて、車線をはみ出すような通過もバージョンアップしました。

ティアフォー 北村涼馬さん
「路上駐車を回避するシステムの機能を搭載して、信号情報を事前に県警からもらうというところもやっています。そのおかげさまで約9割以上の自動運転化を目指せるような形になってきたかなと思っています。」

実証実験は13日から24日までで、市民の試乗もできます。
鳥取市はこうした取り組みを通して将来予想される運転手不足の解決策のひとつにしたい考えです。

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