電車の中で女子高校生の体を触るなどしたとして、不同意わいせつの罪に問われていた県職員の男性の裁判が6日に行われ、青森地裁八戸支部は「犯人と間違えられた合理的な疑いがある」として無罪を言い渡しました。
無罪判決を受けたのは、三八地域県民局農林水産部に勤務する48歳の男性です。
男性は2023年12月、県内を走行する電車のなかで女子高校生の体を触るなどしたとして、不同意わいせつの罪に問われていました。
青森地裁八戸支部で12月6日に開かれた判決公判で、久田皓士裁判官は「被告人と被害者が話した犯人の特徴が一致し、犯人と間違えられた合理的な疑いがある」と指摘し、無罪を言い渡しました。
判決について青森地検の中川知三次席検事は「判決内容を精査し、上級庁とも相談の上、適切に対応させていただきます」とコメントしています。
弁護側によりますと、裁判に要した費用を求める費用補償請求と、事件にともなって発生した身体拘束期間への補償を求める刑事補償請求を、無罪判決の確定後に行う予定だということです。
また、女子高校生に対しては「違法になるとは言えない」として損害賠償請求は請求しない意向を示しています。
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