カサカサの手や、すね・かかと・・・
この時期、多くの人が悩まされる「乾燥」。
皮膚科専門医の玉城有紀医師に学びます。

なぜ冬は乾燥肌になりやすい?

【湿度】
肌に最適な湿度は40%~60%です。湿度30%以下の日は、角質層の水分が蒸発しやすくなってしまいます。

【寒暖差】
1日の寒暖差が10℃以上あると、自律神経の乱れで肌のバランスが崩れてしまいます。

去年(2023年)12月の東京の気温と湿度を調べてみると、湿度30%以下が7日間、寒暖差10℃以上が13日間あり、2日に1日は要注意の日となっていました。

また、季節だけではなく年齢も関係が。
玉城医師は、「歳を重ねるごとに皮脂の分泌量が減少するので、皮膚の水分蒸発が増え、乾燥肌になりやすくなる。」と言います。

二子玉川ファミリー皮ふ科総院長 玉城有紀医師:
赤ちゃんのときの水分量を100とすると、40歳を超えると大体50ぐらいになるんです。その後は肌のコラーゲンやエラスチンがなくなってきますので、弾力が失われてハリがなくなっていきます。

顔・体・手・唇 部位ごとの乾燥対策は

【顔】
・洗顔には30℃~33℃のぬるま湯を使う
・シャワーの使用は刺激があるのでNG
・保湿は洗顔後と入浴後

恵俊彰:
水で洗うのは?朝に気合が入るんですよね。

玉城有紀医師:
水も冷たすぎると良くないです。あとシャワーのお水をそのままかける方がいらっしゃるんですが、できればお顔は1回手に汲んでいただいてから洗った方がいいです。

【体】
・入浴後は水分が蒸発する前に保湿
・化粧水などで水分補給してから保湿(肌に刺激がある場合は保湿のみでOK)

【手】
・生活動線上にポンプ式の保湿クリームなどを置き、乾燥に気づいた時にすぐ塗る
・洗い物など水仕事の際はゴム手袋を着用する

【唇】
・ワセリン入りのリップがおすすめ
・摩擦を避けるため、こすりつけるのではなくトントンと乗せるように塗る(1日3~5回)

玉城有紀医師:
ワセリンは石油を精製したものなんですけれども、不純物を取り除いていて赤ちゃんにも使えるのでおすすめです。

コメンテーター 中川翔子:
お肌を絶対乾燥させないように、寝る前に美容液と保湿クリームをすごく塗るんですけど、寝相が悪いんですね。塗っても塗っても結局寝返りで取れちゃうんじゃないかって、毎日心配してるんですけど・・・

玉城有紀医師:
基本的には問題ありません。
保湿クリームや薬は、塗ったら大体1時間ぐらいすると皮膚の奥の方に浸透しますので、1時間ぐらい経ってから寝返りを打っても、効果が全くなくなることはないです。

(ひるおび 2024年12月5日放送より)
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<プロフィール>
玉城有紀氏
二子玉川ファミリー皮ふ科 総院長
美容や肌トラブルに詳しい皮膚科専門医

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