2024シーズン限りで32年間のプロ生活を終えたサッカーJ3アスルクラロ沼津の伊東輝悦選手(50)。Jリーグ通算561試合、「鉄人」と呼ばれ、多くのサッカーファンに愛された「テル」さんにいまの思いに迫りました。

<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
「32年間の現役生活本当にお疲れさまでした。(最後の)試合を終えて率直な今の気持ちは」

<伊東輝悦選手>
「終わったんだなという気持ち」

<杉本キャスター>
「32年のプロ生活はどんな時間でしたか」

<伊東選手>
「幸せでしかないですね、長くプレーをしたいなとは思っていたんですけど、本当にいろんな人の支えがありながら、運もよく32年間も続けられたので、幸せ以外の何物でもないです」

伊東選手は静岡市清水区出身。小学生の頃から注目されてきた伊東選手は、東海大一高(現東海大静岡翔洋)を経て、18歳でプロ選手に。1996年のアトランタオリンピックでは、「マイアミの奇跡」の立役者になりました。サッカーを辞めたいと思ったことは一度もなかったという32年。出場試合数は561、現役最年長Jリーガーとして最後まで戦い続けました。

<杉本キャスター>
「50歳まで現役生活を続ける未来は想像していましたか」

<伊東選手>
「いやぁ、全然してないです。ただ本当に長くできたらいいなという感じはありましたけど、まさかですね」

あわせて、5つのクラブを渡り歩いた伊東選手。中でも、最も長くプレーしたのが地元の清水エスパルスでした。

<伊東選手>
「11月の頭くらいかな。日本平のスタジアムで、横断幕とチャントがあったらしい、それを僕友人から聞いて、そんなことが起こるの?と思って。もう10年以上過ぎたのに、そんなことが起こったというのがすごくうれしくて。だからやっぱり、思いやりのある方々なんだなと思います」

11月24日の引退セレモニーでは、サポーターにこんなメッセージを送りました。

「皆さん、これからもサッカーを楽しみましょう」

<杉本キャスター>
「サッカーを楽しみましょうというのはどんな思いで」

<伊東選手>
「そのまんまですよ。ひねりもなんにもない。そのまんま」

<杉本キャスター>
「サッカーを楽しむためにはどんなことが必要だなと感じますか」

<伊東選手>
「そうだな、何だろう。自由で良いんじゃないですか?肩の力入れずに」

<杉本キャスター>
「自由というのは」

<伊東選手>
「プレーを自分で楽しむ、TVで見るのも良いし、スタジアムに足を運んで見るのもいいし、本当に人それぞれ自分が思ったように特に、周りの事を気にしないで楽しんでくれればいいなとは思いますけどね」

<杉本キャスター>
「楽しむという意味で、伊東選手ご自身は32年間の現役生活楽しめましたか」

<伊東選手>
「もうだって、50までやるのって多分、普通じゃそうは思わないかもしれないし、ある意味、これが自由にやってきた一つの形なので、十分すぎるほど楽しみましたね」

スパイクを脱いだいま、挑戦したいことを聞くと思わぬ答えが返ってきました。

<伊東選手>
「甲府にいる頃に、オフの時にボルダリングやって、ボルダリングをやった一日、次の日の朝、体が動かなかったんですよ。腰がぎっくり腰みたいな、感じがでっちゃて、やりたいけど、ずっと我慢してたんですよ。ボルダリングまたちょっと一回やりたいなとは思ってますけど」

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