今年、大量発生したカメムシ。悩まされた人も多いのではないでしょうか?
こうした中、鳥取県鳥取市の企業が新たなカメムシ捕獲器を開発しました。
アイデアはもちろんくすっと笑える遊び心も盛り込まれています。


農作物に被害をもたらし悪臭も放つやっかいもの「カメムシ」。今年は特に多かった…。

鳥取県では、農家に対し14年ぶりとなる「病害虫発生予察警報」が出され自宅やオフィスでは、捕まえるのに格闘した人も多いのではないでしょうか?

そんな中、カメムシ対策の新たな商品を鳥取市の企業が開発し話題となっていると聞き早速、取材班が社長を直撃しました。

記者 安松裕一
「社長、このたびこちらでカメムシの対策の商品を開発された伺ったんですが、どんな商品なんでしょうか?」

WEST 大野憲一 代表取締役
「カメムシの捕獲器『へこきむし』です」

「へこきむし」、なんともユニークなネーミング!

これは室内で吊り下げて使うカメムシ捕獲器で、大きさ別に3種類が開発されました。

このうち縦およそ20センチ、横およそ9センチの大きさの「ナイス」。使い方はとっても簡単です。

まず、商品を裏返し4方向に開き…その後、中の剥離紙をはがして粘着面を出したら捕獲器は完成です。

あとはひもを伸ばし天井に吊るすだけなんですが、この吊るす場所がこの商品のポイントなんです。

WEST 大野憲一 代表取締役
「蛍光灯の近くじゃないとだめなんです。だいたい蛍光灯めがけていくので、蛍光灯に当たって落ちていくとか飛び回っているやつがそのまま入ってしまうとか」

そう、カメムシが光に集まる習性を利用し、照明にぶつかるなどして落ちてきたところをキャッチしようというのです。
これなら直接カメムシに触ることはありません。

また、殺虫成分や誘引剤を使っていないので安心です。

WEST 大野憲一 代表取締役
「薪ストーブを去年出した途端に50~60匹くらいぶわーっとなるんですよ。ビール飲みながらビールに蓋をしながらガムテープで取ると」

自宅で大変な思いをしたことから開発を思い立った大野社長ですが…実は、会社は林業機械のメーカーでまったくの畑違い。
当初は、機械の展示会で配るノベルティにしようと考えていたとのこと。
ところが…

WEST 大野憲一 代表取締役
「いろんな社長と話していくと、『お前これ売れるぞ』となってきて、だんだんだんだん売る方向に路線が変わってきた」

開発でもっとも苦労したのが粘着面の強度。強すぎるとカメムシがパニックとなり臭いを発してしまう、弱すぎると逃げられる…。
ようやく絶妙な粘着力に辿り着きました。

そして、商品性能とは別に記者が気になったのはこのパッケージのイラストです。

WEST 大野憲一 代表取締役
「バボーンていう村長さんみたいな立場の人です」
「それぞれに名前がある?」
「はい」
「人間年齢で201歳ですね、この人は。おならバボーン、おならをバボーン(笑)考えたらおもしろいでしょ」

なんともゆる~いキャラクターたち。
それぞれに名前がついていてその数、18匹!しかも、性別や年齢、出身地に性格なども設定されているというから驚きです。

WEST 大野憲一 代表取締役
「上にカメムシの死骸があるというイメージを払拭したいというところもあって、見てて楽しいものがあったらおもしろいよねって」

ちみなみにキャラクターを考えたのは社長、ですよね?

WEST 大野憲一 代表取締役
「これはミスターKという人が、ミスターKなんですよ」
「Q:ミスターKはこれをなんで作ろうと思ったんですかね?聞いてますか?」
「ちらっと聞いてみたんですけど、おもしろいものがあればいい、楽しかったらいい、そういうことを書きたいとおっしゃってました」

社長、いやミスターKの遊び心も盛り込まれた新商品「へこきむし」。

大きさ別に「ミニ」「ナイス」「レギュラー」の3種類があり現在、「ミニ」と「ナイス」が発売中です。

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