12月に入りクリスマスも近づいてきました。様々なモノが値上がりするなか、クリスマスケーキに欠かせない「イチゴ」がピンチだといいます。
幅広い世代に愛されるイチゴ。クリスマスシーズンのこれからの時期、ケーキ用に使われることで年間を通じて最も出荷が多くなる時期だといいますが…。
嘉藤奈緒子アナウンサー
「こちらのイチゴ農園。例年であれば今の時期、(イチゴの)実が大きくなり赤く色づいているということですが、今年はご覧の通り。まだほとんどが色づき始めていない状況です」
広さ30アールの敷地に「紅ほっぺ」や「やよいひめ」など5品種のイチゴを栽培している富山県小矢部市の宇川農産。
例年よりも1~2週間ほど生育に遅れが出ているといいます。
宇川農産 宇川純矢 代表
「植える時期に苗が高温にあっている状態のものを植えたもので、花芽が全体的に遅れているという形で、まだ赤いものが本当に少ない状態ですね」
10月以降、光合成に大切な晴れの日が少なかったことも生育の遅れに拍車をかけることに。なかでも――
宇川農産・宇川純矢代表
「一番影響があったのが、パールホワイトっていう白いイチゴがなる木なのですが、苗がかなり悪くて炭疽病が多発して、植え替えたというところで」
夏の高温多湿の環境によって病気が発生し枯れてしまった苗を植え替えたため、イチゴができるまではまだまだ時間がかかります。
宇川農産 宇川純矢 代表
「クリスマスも微妙なところ、うちはですけれど。本当に例年の1割、2割ぐらいしか出せないんじゃないかなと思います」
市場価格は前年より1~2割値上がり
帝国データバンクによりますと、11月時点のイチゴの市場価格は前の年より10~20%ほど値上がり。
宇川農産でも、生育の遅れに加え、燃料費や人件費、資材費などが高騰していることから出荷額は上げざるを得ないといいます。
宇川農産 宇川純矢 代表
「(値上がりは)できれば1割で抑えたいなと思っているんですが、世の中の流れを見ながら価格を決定させていただこうかなと思っています」
併設するカフェでイチゴを使ったメニューを提供している宇川農産。
「お客さまのために」とカフェメニューの価格は据え置きでがんばりたいと話しています。
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