今回のヒーローは、今シーズン初勝利の試合で劇的ゴールを決めたマイナビ仙台レディース佐々木美和選手です。
佐々木美和選手(当時18歳):
「小さい頃から応援してきたベガルタ仙台というチームの一員になれて、とても光栄に思います」
高校女子サッカーの強豪・常盤木学園から地元チームのベガルタ仙台レディースでそのキャリアをスタート。海外移籍も経験した中、去年再び仙台に戻ってきたその思いとは。
負傷者続出、勝てない日々…
11月2日、ちふれASエルフェン埼玉戦。雨の降りしきるユアテックスタジアム仙台。1対1の同点でドラマが起きたのは、選手交代直後のアディショナルタイムでした。試合終了間際で押し込んだ鮮やかな決勝ゴール。マイナビ仙台レディースが待望の今シーズン初勝利を掴んだ瞬間でした。
佐々木マイナビ仙台 佐々木美和選手:
あの日はベンチスタートだったんですけど、(スタートから)出られない悔しさっていうのもありましたし、途中から出たら必ず結果を出すぞ、という気持ちでは試合に臨みました。
9月に開幕した女子プロサッカーリーグ。しかしマイナビ仙台は開幕前後から負傷者が多数出るなど、いきなりの苦境に。開幕から2ヶ月、最初の勝ち星を手にすることができないでいました。
マイナビ仙台 佐々木美和選手:
本当に「勝つ」って難しいなと感じる試合が多くて。シーズンが始まるのに向けてすごく良い形で準備ができていたところで、負傷者の穴をどうチーム全体で埋めていくかというところが、練習でも全員で取り組んでいたところだったんですけど。
自問した「自分の役割」とは
苦しい状況を打破するため、自らに問うたことは。
マイナビ仙台 佐々木美和選手:
やっぱり「自分の役割って何だろう」と冷静に考えたときに、やっぱりゴールにどんどん向かっていく姿勢がもっと必要なんじゃないかなというふうには、外から見てても思うことはたくさんあって。その日(11月2日)の試合時間数は少なかったですけど、本当に自分がやるべき仕事というのはその試合ではっきりしていたので。
迎えた11月2日の埼玉戦。佐々木選手に呼び声がかかったのは、後半44分。
少ないチャンスでも必ずものにする思いでした。そしてピッチに立ったわずか2分後にゴール!
マイナビ仙台 佐々木美和選手:
あそこに入ったらボールが来るだろうというのは(練習の時から)形としてあったので。それが結果として出たので良かったなって思います。
試合後のマイナビ仙台 須永純監督:
美和は点を取らなくてもチームにとっていつも献身的にプレーしてくれてますし、背は小さいですけど、怖がらずに(ゴール前に)入っていく。美和らしいというか、いいゴールだったと思います。
誰もが待ち望んだシーズンの初勝利。試合後、勝利のダンスを踊ったのは今年新加入の大西若菜選手でした。佐々木選手は、なぜ踊らなかったのか?
マイナビ仙台 佐々木美和選手:
なんか「美和、美和」みたいになってたんですけど、その日、若菜もゴールを決めていて。「若菜お願いします」っていう感じでした(笑)
恥ずかしがり屋なんで、助かりました(笑)
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