時速194キロの死亡事故を巡る裁判で、危険運転致死罪を認めた一審判決について、遺族側が量刑を不服として大分地検に控訴を求める意見書を提出しました。

11月28日に開かれた判決公判で大分地裁は、検察側が主張していた危険運転致死罪の2つの行為のうち「制御困難な高速度」について認め、運転していた当時19歳の被告に懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

この判決について、遺族側は量刑を不服として4日午後、大分地検に控訴を求める意見書を提出しました。意見書では「量刑があまりに軽く、この程度の刑罰に過ぎないという認識を社会に広めることになる」と訴えています。

(森脇宏弁護士)「遺族側としては控訴できず、検察官の権限行使にゆだねるしかありませんので控訴を前向きに検討してほしいとお願いした。早い段階でその方向だったので迷いはなかった」

事故でなくなった小柳憲さんの姉・長文恵さんは「情状酌量の面で納得いかない点があり、高裁の判断を仰ぐべきだと思っています」とコメントしています。

また、長さんが共同代表をつとめる「高速暴走・危険運転被害者の会」も大分地検・福岡高検に控訴を求める要望書を大分地検と福岡高検に提出しました。

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