(若狭敬一キャスター)
藤井聡太八冠が伊藤匠七段の挑戦を受ける「叡王戦五番勝負」の第3局。大石さんは現地で取材をされていましたが、地元でのタイトル戦の様子はどうでしたか?
(大石邦彦アンカーマン)
タイトル戦といいますと全国各地からファンが集結するんですけれども、今回は地元開催ということもあって名古屋市など愛知県内や岐阜県内の方も目立っていましたね。
(若狭キャスター)
対局している2人は同い年で、これまでは藤井八冠が圧倒していたということなんだそうですね。
(大石アンカーマン)
2人が対局するタイトル戦は今回が3回目。これまでに竜王戦、棋王戦でも戦っています。竜王戦は藤井八冠が4連勝。持ち時間が8時間と長いので、考える時間が長くなってミスが少なくなる。
持ち時間が4時間の棋王戦は第1局が持将棋=引き分けで、その後に伊藤七段が3連敗。そして今回の叡王戦は伊藤七段が第2局でようやく勝ちました。「この1勝の意味合いは何ですか」と師匠の杉本八段に聞きましたら、「前回の藤井八冠からの初勝利で伊藤七段はメンタル面がかなり楽になった」と。「連敗していると、次も勝てないと思い萎縮して、自分の将棋ができなくなる」ということでした。
(若狭キャスター)
1勝が大きいのですね。
(大石アンカーマン)
大きいです。メンタル面で解放された伊藤七段が、ここからどう展開するのかというのは本当に見どころですね。
7月の王位戦は「おやつ」が公募に
(若狭キャスター)
そして7月6日と7日には地元の名古屋で「王位戦」が行われるんですが、楽しみなニュースが入ってきました。
(柳沢彩美アナウンサー)
その王位戦第1局で藤井八冠と挑戦者が食べる「勝負おやつ」をコンテストで選ぼうという「勝負おやつコンテスト」が開かれるんです。
(若狭キャスター)
コンテストというのは、これまであったんですか?
(柳沢アナ)
実はあったんです。過去の例を見てみますと去年、大阪の高槻市で「おやつ」を公募したところ、倍率が6.7倍だったと。
(若狭キャスター)
それだけ「おやつ」として認めてほしいという応募が多かったということですね。
(柳沢アナ)
王位戦第1局は7月6日と7日に名古屋市の徳川園で行われます。こちらで食べる「おやつ」を募集しようということなのですが、概要はコンテストで選ばれた和・洋8品ほどが候補になりまして、その後に棋士に好きなものを選んでもらうというものです。
色々な規定がありまして、名古屋市内に実店舗があること。さらに、おやつは常温または要冷蔵でなくてはいけない、冷凍のものは駄目ということですね。また、一般の人が購入できるというような条件がありまして、この規定を満たしたもので応募いただき、書類審査やインターネット投票や関係者の実食を経て、8品ほどに絞られるということなんです。
(若狭キャスター)
その8品から実際に何を食べるかというのが注目なんですけれども、藤井八冠の「おやつ」を選ぶ傾向というのはあるんでしょうか?
(柳沢アナ)
CBCの将棋担当記者に聞きました。色々と傾向があるみたいなんです。藤井八冠が今までに選んだ「おやつ」は和洋どちらかが多いということはないそうで、共通しているのは「かわいい系」であること。今回も選んだのは「コロコロしばちゃん」で「かわいい系」でした。
さらに味については「チョコや抹茶」を選んでいる印象があると。フルーツを選んでいる印象はあまりないということですが、一番好きなのはパイナップルなんじゃないかという見立てです。
(若狭キャスター)
あくまでCBCの将棋担当記者の分析によるということですね。
(柳沢アナ)
はい、この分析をもとに勝手に「勝負おやつ」にいかがですかというものを選んでみました。
名古屋市瑞穂区の「お菓子工房オランダ」の「たぬきケーキ」です。バタークリームを使っていまして、食べるのをためらってしまうくらい可愛いんです。お店の方は「コンテストのことは初めて知りました。前向きに検討します」とのことでした。
私からのお勧めは名古屋市天白区の「カシヅキ」の「スワンシュー」というもの。白鳥をかたどっています。期間限定なんですがチョコのクリームだったり抹茶のクリームというものもあるんですね。こちらは生クリームが高脂肪でも砂糖は少なめなので、コクはあるのにあっさりしている、すごく美味しいシュークリームなんです。これも勝手に推薦させていただきます。
(若狭キャスター)
王位戦が楽しみです。このインターネットの投票なんですが、5月31日から始まるということです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。