今年はあらゆるものが値上がりしましたが、クリスマスにも影響がでそうです。
洋菓子店でクリスマスケーキの予約が始まりましたが、ここにも物価高の波が押し寄せています。

まもなく迎えるクリスマス。
しかし今年は物価高がクリスマスケーキに暗い影を落とします。

帝国データバンクによりますと、今シーズンのクリスマスケーキの平均価格は4561円で、去年より149円値上がりし、3年前と比べるとおよそ700円=2割上昇しています。

洋菓子店ではクリスマスケーキの予約が始まりましたが、こちら甲府市朝日の人気店のオーナーの表情は冴えません。

Slow life オーナーパティシエ 北川雄一さん:
「イチゴもチョコレートも値段が上がって厳しい」

店によりますと、クリスマスケーキに欠かせないイチゴの仕入れ値は例年より2割ほど値上がりしました。12月は別の月の10倍以上イチゴを使うため相当な負担の増加です。

Slow life オーナーパティシエ 北川雄一さん:
「イチゴはみんな好き。男の子、女の子に関わらず好き。年間で果物にかけるお金はイチゴが一番多い」

原材料費の高騰も追い打ちをかけます。

バターは今月に入り3割の値上がり。チョコレートの価格はおととしの2倍に達しています。

Slow life オーナーパティシエ 北川雄一さん:
「いろいろなものが上がったので年間通すと仕入れの金額は100万円上がった。前年比でいうと」

こうした状況から、店はクリスマスケーキの価格を去年より1割の値上げに踏み切りました。

しかし一部のイチゴはムースやジュレの加工品にするなど価格や品質を安定させ工夫を凝らします。

Slow life オーナーパティシエ 北川雄一さん:
「イチゴ農家も暖房代とか、いろいろなものが上がってみんなが苦しくてやっているからしょうがない」
「作業効率を上げて人件費など相対的なものを下げていくとかそういったところを工夫したい」

クリスマスシーズンも物価高の影響は避けられそうにありません。

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