霧島連山の新燃岳で、火山性地震が増加しています。気象庁は噴火警戒レベルを1から、2の火口周辺規制に引き上げる可能性があるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、霧島連山の新燃岳では10月下旬ごろから火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。

先月25日以降、火山性地震は次第に減少していましたが、今月2日から増え始め、3日午後5時までの24時間で83回観測されました。このうち、3日午前7時台には16回発生し、その後は1時間に10回未満のペースになっています。

新燃岳の噴火警戒レベルは2022年8月以降、1が継続していて、火山性地震が1時間に20回以上、または1日で100回以上観測された場合などに、レベルを2の「火口周辺規制」に引き上げることになっています。

3日に行われた現地調査では火山ガスは検出されず、噴煙や地殻変動の状況についても「特段の変化はない」ということですが、気象庁は火山活動がさらに高まれば警戒レベルを2に引き上げる可能性があるとしています。

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